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性病クラミジアの危険性と治療薬の進歩

クラミジアは、クラミジア・トラコマティスと呼ばれる真菌に感染する事で発症する性病ですが、発症後も激しい痛みや発熱などの自覚症状が発症する感染患者が少ない為に、現在では女子高生や女子大生、OLと言った若い女性を中心に100万人以上の感染患者がいると推測されています。

 

しかし、厚生労働省のクラミジア感染者の統計では数十万人単位で専門の医療機関を受診した形跡も無い為、クラミジアは自然治癒すると考えられています。

実際にアメリカの研究機関では、4年で95%のクラミジア感染患者が自然治癒したと発表し、1年でも45%が自然治癒したとされていますが、自分にクラミジア・トラコマティスを完全に死滅させるだけの免疫力があるかは疑問なので、放置して重篤な病状になる前に適切な治療を受診すべきです。

また、自分が自然治癒しても、その間に性交渉相手に感染させてしまうので速やかに治療を受診すべきです。

 

クラミジアは、女性の場合は70%80%が自覚症状がないとされ、外性器や膣の入口部分に小水泡や潰瘍が形成されるだけで無く、感染に気付かないままに菌が膣から子宮や卵管など体内の奥へ感染が広がってしまいます。

その為、子宮頸管炎や子宮内膜炎、卵管炎、骨盤腹膜炎、肝周囲炎、卵巣炎などを引き起こし、流産や早産など不妊症の起因となるので、自覚症状が無くても定期的な検査で自分の身を守る必要があります。

 

クラミジアの検査は、専門の医療機関で受ける事が出来ますが、保健所や自治体の定める医療機関でHIVと梅毒及び淋病などの性病も合わせて、無料かつ匿名で受ける事が出来ます。また、ネット通販による検査キットでも感染の有無は確認出来ます。

 

治療についても、従来の治療薬は胃などの上部消化器官で消化吸収される事による腹痛や吐き気などの胃部の不快感がありましたが、最新の治療薬は胃部の不快感などの副作用が軽減されています。

また、従来は1日に複数回の服用を7日間程度は継続する必要がありましたが、特殊製剤法の導入により1回の服用で治療が完了します。

 

 

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